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各地に甚大な被害をもたらした、2019年10月の台風19号から、1年がたった。

地域とともに復興の道を歩んできた、創業およそ350年の老舗の酒蔵の思いを取材した。

2019年10月12日に上陸した台風19号により、甚大な被害を受けた栃木・佐野市。

創業347年、県内最古の酒蔵「第一酒造」も被災し、敷地内に水や大量の泥が流れ込んだ。

「ちょうどここが残ってるんですけれども、だいたいこのぐらいのところまで来ているところが多いですね」と話すのは、この酒蔵を切り盛りする12代目社長の島田嘉紀さん。

当時は、日本酒造りに必要な設備が、水や泥に漬かり、使用できなくなった。

島田さんは、あまりの惨状に、その年の酒造りはできないと諦めたという。

第一酒造(株)代表取締役社長・島田嘉紀さん「(被害額は?)建物と設備と原料、資材あわせると、約1億5,000万円。当然、1年で元は取れるわけないですし、どうしても長期戦になってしまうので、その中でしっかり取り返せるように頑張りたい」

その後、被災状況を聞きつけたボランティアが続々と集まり、泥の撤去や復旧を後押し。

わずか2カ月後には、酒造りができるようにまでなったという。

そして、被災から丸1年となった12日、復興のアピールを兼ねて、日本酒の魅力を体感できる場をリニューアルした。

第一酒造(株)代表取締役社長・島田嘉紀さん「(なぜ10月12日にリニューアルオープンしたのか?)台風からちょうど1年ということで、皆さんのご協力で元に戻して、新たな出発ができるかなと思って」

第一酒造では、多くの人たちに日本酒を楽しんでもらおうと、300円で8種類の日本酒が楽しめるサーバーを設置。

また、甘酒で作ったノンアルコールのソフトクリームを販売。

女性「甘酒! 最高においしい」

訪れた人「佐野で一番の酒蔵ですので、歴史もありますしね。ずっと続いていっていただきたいと思う」

さらに、被災してから販売を中止していた、この蔵の看板商品とも言える日本酒「みがき」の販売も再開。

被災から1年がたった今、ようやく復興への歩みを確かにした。

第一酒造(株)代表取締役社長・島田嘉紀さん「みんな一丸となって、新たな佐野市が大きく羽ばたけるように、わたしたちも頑張っていきたいと思いますし、また一緒に頑張りたいなと思っています」

(2020/10/18)

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